プリキュアを見てあれこれ思ったこと

プリキュア歴12年目のファンが、プリキュアの感想などをあれこれ書いていくブログです

スター☆トゥインクルプリキュア 第41話の感想 ―“a” を付け足す意味―

冬貴(まどか父)

「私が甘かったのか…?まどかは誤った判断を…」

 

満佳(まどか母)

「誤りではないわ。これは、成長っていうのよ」

 

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こんにちは、キュアまさPです。

 

今回はABC テレビ・テレビ朝日系列系にて

毎週日曜日8:30より絶賛放送中のアニメ

「スター☆トゥインクルプリキュアの感想を書いてきます。

 

 

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スター☆トゥインクルプリキュア 第41話感想

『月よ輝け☆まどかの一歩!』
 
脚本:村山 功

絵コンテ:三上雅人

演出:川崎弘二

作画監督:フランシス・カネダ

美術:李 凡善

 

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スター☆トゥインクルプリキュア 第41話のあらすじ

 

1つの仕事を終えた娘と父

 

冒頭、まどかが部屋の窓から夜空を見つつ、

先週の出来事を回想をします。

まどかが初めて父に反論したことは今も胸に残っています。

 

 

そして翌日、まどかさんの生徒会長引退のセレモニー。

 

姫ノ城さんがまどかさんに花束を渡しつつ、

「学校の平和はこの観星中の金星

 姫ノ城桜子が守りましてよ!!」

と高らかに宣言したのは最高ですw

 

姫ノ城さんはキャラはクセが強いですが、

学校のことを思いやる気持ちは人一倍なので、

良い後継者が見つかって良かったなと思っています。

 

(余談ですが、そんな姫ノ城さんが私は大好きです)

 

 

 

そしてその晩、まどかはまたお父様と会話します。

そこで衝撃的なことが明かされました。

 

「羽衣ララくんのことか。もういい。

 調査の結果、異星人だという確たる証拠は出なかった。

 宇宙開発特別捜査局、そこで成果を上げ、

 中央に返り咲こうとしたが、裏目に出た…。

 調査の権限も失った。もはや異星人のことはいい。」

 

「上から調査しろと言われていたから調査したまでだ。

 異星人を排除しろと言われればそうするし、

 友好関係を気づけと言われれば、友となる。

 言われたとおり動く。

 私は香久矢のためにずっとそうしてきた。

 

 

奇しくも、娘と父が一つの大きな仕事を終えたこの日。

 

果たして、香久矢家はどうなってしまうのか…? 

 

 

 

英語の授業で学んだ言葉

 

翌日、学校の英語の授業で、ある英文が取り上げられます。

 

"That's one small step for man,
 one giant leap for mankind."

 

これは、宇宙飛行士のアームストロング船長が

月に降り立った時の名言です。

 

日本語で言えば、まどかさんが訳したとおり

 

「1人の人間にとっては小さな一歩だが、

 人類にとっては大きな飛躍である。」

 

となります。

 

しかし、この英文は文法的に誤りであることを

先生は解説します。

 

「1人の人間にとっては」と表現するならば、

 

"That's one small step for a man,
 one giant leap for mankind."

 

と、for manの間に “a” を付け足さなければなりません。

(for manだと「人類にとっては」となってしまうからです)

 

 

 

正直、英語が不得意な私としては、

そんな細かいことはどうでもいいと思ってしまいます(苦笑)

 

ですが、言葉というのは日本語においても

たった1文字で天と地のほどの違いが生まれることもあります。

 

この小さな1文字が大事なのです。

 

 

 

観星中の ”月” は自ら輝けない…?

 

学校の授業が終わり、プリキュアメンバー全員で下校。

 

ひかるがスタードーナツの新作を買ってきて、

湖の水辺でみんなで食べます。

 

この時、ユニの膝の上にプルンスが乗っているのがポイントです。

 

プルユニいいよ、プルユニ…。

 

 

 

そして、まどかはえれなと共にドーナツを食す中で、

自分の中の悩みを打ち明けます。

 

まどかが “観星中の月” と呼ばれているのはなぜか?

「神秘的で優しく見守っている感じだから」と言われますが、

月というのはは太陽の光を受けて輝くもの。

 

これまでお父様の言う通りに、

観星中に通い、生徒会長にもなり、

素晴らしい経験をしてきたまどか。

 

でもそれも、全てお父様のおかげであり、

自分には意思がないのではないかと。

 

自分は月のように、誰かの意思が無いと

輝けないのではないかと。

 

そう悩みを打ち明けました。

 

 

 

それに対するえれなさんの返答がイケメンです。

 

「じゃあさ、生徒会長のまどか、

 パパやママの前でのまどか、

 ひかるやあたし達と居るときのまどか、

 どの自分が一番の笑顔になれるかで

 進む道を決めればいいんじゃないかな?」

 

 

 

私の好きな言葉で、

「迷った時には、正しい道よりも楽しい道」

という言葉があります。

 

人生で大事なことは、まずは自分が幸せになることだと。

 

自分が幸せであり、満たされているからこそ、

人を幸せにできるのだと思っています。

 

そして、幸せの象徴は何かといえば、

自分が笑顔になれることなんですよね。

 

そういう意味で、えれなさんの返事は私としては

文句なしの回答だなと思いました。

 

とても中学3年生の言葉とは思えないわ…。

 

えれなさん、人生経験豊富ですね。

 

 

 

自分を捨てる覚悟 VS 自分に嘘をつかない覚悟

 

まどかたちがそんな会話をしていた時に、

突然ガルオウガがやってきて襲いかかってきます。

 

ガルオウガはダークネストの力を借り受けて

超パワーでプリキュアたちに襲いかかります。

 

個人的に、ガルオウガがセレーネアローを

異空間入り口で避け、異空間の出口をセレーネの近くに出して

回避と反撃に転じさせていた攻撃が最高でした。

 

「まほプリのアメジストの上位互換かよ!!」

と思ってました(笑)

 

(※リンクルストーン アメジストを使うと

 攻撃を素通りさせることができます)

 

恐るべし、ダークネスト様の力…!!

 

 

 

圧倒的なパワーに瞬間移動、異空間防御と繰り出すガルオウガに

プリキュアは苦戦し、立ち上がれなくなります。

 

そんな中でも1人立ち上がったのは、

本日の主役キュアセレーネ。

 

「フワは…フワは…私が守ります!」 

 

この辺りからのセレーネの戦闘シーンの作画は、

普段のプリキュアのテイストとは全然違う

本気の表情の神作画となり、ますます盛り上がります。

 

 

フワを守ると言ったセレーネに対して、

自分の星を守れなかったガルオウガは激昂します。

 

「何が守るだ!

 自分を捨てる覚悟のないものが!!

 私はガークネスト様に全てを捧げた!

 この身も、心も!!」

 

ガルオウガのこの叫びを聞き、

セレーネはお父様の言葉を思い出し、

手が止まりやられてしまいます。

 

 

ガルオウガはさらに続けます。

 

「私は自分自身を捨て、この力を手に入れた。

 宇宙を乗っ取るためならば、

 自分など必要ない!!」

 

大義のためならば自分など必要がないというガルオウガ。

 

この言葉から家を重んじるお父様の姿を連想し、

まどか自身がいま抱えている悩みに重ね合わせて考え、

反論するセレーネ。

 

「何ができるかわかりませんでした…

 みんなと出会う前は…。

 でも、今は、わかります!」

 

「私はみんなと一緒に、笑顔でいたい。
 だから…私は、もう自分に嘘はつかない!!」

 

ここで、セレーネのトゥインクルイマジネーションが発動します。

 

そして、その矢を構えます。

 

描くは自分が理想とする父の弓の構え。

 

渾身のセレーネアローはガルオウガを圧倒し、

曇り空を突き抜け天を晴らします。

 

スマプリ43話のビューティーさんの覚醒回同様、

天を晴らすは弓使い覚醒の証!!

 

きっと、天を晴らすという演出は、

自分の中にあった迷いが晴れた比喩的表現なのでしょう。

 

 

 

小さな一歩、大きな飛躍

 

戦闘が終わった夜、まどかはお父様と話します。

 

「お父様、わたくしはひかる達と交流を続けます」

 

「わかっていないようだな」

 

「はい。わかっていないからお父様に従ってきました。

 ですが、わからないからこそ、自分で見つけたいのです。」

 

「観星中に行ってみんなを知ることで、

 私は気づくことができました。

 これもお父様のおかげです」

 

「そんな勝手が通るとでも? 留学はどうする?」

 

「それも、どうするべきなのか。自分で、考えます。」

 

 

 

まどかは自分の意思を伝えた後部屋から去ります。

 

まどかの言葉を聞いた後、ふと何かに気が付き

部屋に飾られていた写真を見るお父様。

 

そこに写っていた写真は、

かつてお父様自身が弓道の優勝した時に

愛する妻と幼い娘と撮った家族の写真。

 

そこに写る幼き日のまどかは満面の笑みを浮かべています。

 

まるで、

「本当に大切なのは香久矢家という家ではなく、

 今を生きる家族1人1人の幸せである」

と言わんばかりのシーン。

 

写真を眺めていたお父様に、お母様が寄り添います。

 

冬貴(まどか父)

「私が甘かったのか…?まどかは誤った判断を…」

 

満佳(まどか母)

「誤りではないわ。これは、成長っていうのよ」

 

 

 

部屋に戻ったまどかは、

今日の英語の授業で学んだ文章を思い出します。

 

「これは、1人の人間にとっては、小さな一歩だが、
 人類にとっては、大きな飛躍である。」

 

 

スター☆トゥインクルプリキュア 第41話感想 第8話を見て印象的だったシーン

 

ここからは私が印象的だったシーンをご紹介します。

 

今回印象的だったのは3つありました。

 

① お父様の抱える苦悩

② キュアセレーネのトゥインクルイマジネーション覚醒

③ アームストロング船長の言葉

 

です。

 

それぞれのシーンを見て思ったこと・感じたことを

書き連ねていきます。

 

 

 

① 香久矢 冬貴の苦悩 ~家を守るということ~

今まで、ララたちのことを執拗なまでに追ってきた

まどかのお父様の真意が明かされましたね。

 

これまでまどかのお父様をずっと見てきて、

「この人は伝統があり格式高い(であろう)

 香久矢家を守ることに必死なのだな」

と私は思っています。

 

それとおそらくですが、

お父様はその真面目で正義感あふれる性格から

職場で間違ったことを言う上司に反論してしまい、

それが原因で宇宙人を探すというある意味では

荒唐無稽な宇宙開発特別捜査局というところに

左遷させられたのだと思います。

 

でも、そんな左遷先でも

「人類が今まで存在が確認できなかった

 宇宙人という存在を突き止める」

という一大事業を成し遂げることで政府の中央に返り咲き、

香久矢家の名誉を守ろうとしていたと思います。

 

そんな風に、真面目一筋なまどかのお父様は、

家のためにと娘の友達を異星人として疑うような

汚い仕事までしてきのだと思います。

 

それなのに、結局はララを宇宙人として

断定できなかったことで、

調査の権限も失うほど職場で追い詰められてしまって…。

 

このように想像してしまうと、

職場からも「香久矢家も地に落ちたものだな」と

蔑まれる言われていると思いますし、

そのような状況に陥ったまどかのお父様としては、

絶望のどん底にいると思います。

 

「自分の代で香久矢家は終わってしまうのかもしれない…」

と。

 

だからこそ、余計に1人娘であるまどかさんを

自分の思う通りにして家を正そうとしているのだと思います。

 

 

 

ですが、そんな娘が前回に続き、

自分に対して意見を言ってきたのです。

 

今まで自分の言うことを何でも聞き、

多岐にわたる分野で優秀な成績を収めてきた娘。

 

そんな娘が自分の意に反して意見してきたのです。

 

これはお父様にとっては想定外で、

驚きを禁じえなかったでしょう。

 

だからこその

「私が甘かったのか…?まどかは誤った判断を…」

と言ってしまったのでしょう。

 

まどかは今、香久矢家という伝統に縛られず、

香久矢まどかという1人の人間として

自分の意思で前に進もうとしている。

 

それがお父様には理解できなかったのです。

 

 

逆に、お母様は香久矢家に嫁いできた人なので、

良い意味で香久矢家という伝統に縛られていません。

 

だからこその

「誤りではないわ。これは、成長っていうのよ」

と、一般的に中学生が迎える “反抗期” という

成長を感じていたのでしょう。

 

 

 

今日の話だけ観ると、

そしてお父様の立場から考えると、

香久矢家の終わりを予感させるような、

そんな絶望的な状況にも見えます。

 

果たして、香久矢家の未来はどうなるのか?

 

お父様は救われるのか?

 

個人的には、プリキュアの物語ならば

まどかのお父様も救ってくれると信じています。

 

 

 

② キュアセレーネのトゥインクルイマジネーション

今回の話で、キュアセレーネも無事に

トゥインクルイマジネーションを覚醒させました。

 

発動した時のセレーネの言葉は、

「私はみんなと一緒に、笑顔でいたい。
 だから…私は、もう自分に嘘はつかない!!」

 です。

 

今まで、お父様の言いなりになって、

自分の意思や気持ちを考えずに、

とにかく正しく過ごしてきたまどか。

 

ですが、その正しさが自分の素直な気持ちと一致しないことを

これまでの話で幾度となく描かれてきました。

 

そして、えれなさんの

「どの自分が一番の笑顔になれるかで

 進む道を決めればいいんじゃないかな?」

に引き当てて考えれば、

観星中の月としてみんなから期待されてきた

模範的なまどかとは違った、

多種多様な表情に笑顔をみせてきたまどかこそ、

本当のまどかだとも言えます。

 

もちろん、今まで学校のみんなの前で見せてきた

生徒会長としてのまどかが全部嘘だったとは思いません。

 

ですが、まどかがひかる達と一緒に過ごし、

未知なる楽しいものに触れた時に見せる

ワクワクした笑顔が私はとても大好きですし、

きっとまどか本人もそんな楽しい時間を過ごしたいと

思っているでしょう。

 

言い方は悪いですが、

まだまだ中学3年生と遊びたいお年頃です。

 

そんな、本音の自分と向き合ったことで心からの叫びが、

トゥインクルイマジネーションとして目覚めたのだと思います。

 

 

 

ちなみに、これまでトゥインクルイマジネーションが

覚醒したキュアコスモとキュアミルキーの言葉を見てみると

 

キュアコスモ

「過去だけを見るんじゃなくて、前に進んでいきたい。

 あなたと一緒に。自分だけじゃなくて、

 わたしはみんなと一緒に未来に行きたい!」

 

キュアミルキー

「わたしは、みんなを守りたいルン!

 みんなと一緒にいたいルン!

 わたしは、わたしは…わたしらしくいたいルン!」

 

と、明らかに自分の本音から出た言葉であることが分かります。

 

 

 

そういえば、プリキュアに変身する時の歌では、

 

「きらめく~星の力で~、憧れの~私描くよ~」

 

という歌詞がありますね。

 

憧れの私というのは、なりたい自分であって、

本音の自分とも言えます。

 

セレーネの本音の自分は

「嘘偽りない自分になること」

でした。

 

では、トゥインクルイマジネーションが覚醒していない

キュアスターとキュアソレイユの2人の本音の自分とは

一体何なのか?

 

とにかくポジティブな2人だからこそ、

見たまま本音で生きているのか、

あるいは本音を見えなくさせているのか。

 

次回の話が待ち遠しいですね。

 

 

 

③ “a” を付け足す意味

今回の物語は、アームストロング船長の名言

 

"That's one small step for man,
 one giant leap for mankind."

1人の人間にとっては小さな一歩だが、

 人類にとっては大きな飛躍である。)

 

と照らし合わせてまどかの成長を描いた

ストーリーだったと言えます。

 

“月” をイメージしたキャラであるまどかに対して

とても上手い表現を使ったものだなと感心しました。

 

でも、この言葉の鍵となったのは “a” の有無でした。

 

 

 

"That's one small step for man,
 one giant leap for mankind."

 

を文法的に正しく訳せば、

 

「人類にとっては小さな一歩だが、

 人類にとっては大きな飛躍である。」

 

と、なんとも意味が分からない言葉になります。

 

 

 

ですが、たった一文字 “a” を入れ、

 

"That's one small step for a man,
 one giant leap for mankind."

 

とすることで、

 

「1人の人間にとっては小さな一歩だが、

 人類にとっては大きな飛躍である。」

 

と1人の人間という小さな存在と

36億人の全人類という大きな存在の対比になるわけです。

 

(あえて36億人と書いたのは、アームストロング船長が

 月に降り立った時の1969年の世界人口の数としました)

 

 

 

では、この言葉の対比を今回のまどかの成長に

当てはめて考えるとどうなるのか?

 

大きな存在は、香久矢家の伝統と格式でしょう 。

そして、小さな存在は言うまでもなくまどか本人となります。

 

そこで、アームストロング船長の名言に

当てはめて考えてみます。

 

まずは、文法的に間違った表現の文章に当てはめると

 

「香久矢家にとっては小さな一歩だが、

 香久矢家にとっては大きな飛躍である。」

 

となります。

 

こう考えると、今までのまどかは

長い歴史と伝統のある香久矢家の1人の人間にすぎず、

個人として見られていなかったと考えられます。

 

 

 

しかし、“a” を付け足した文法的に正しい表現の文章に当てはめると

 

「まどかにとっては小さな一歩だが、

 香久矢家にとっては大きな飛躍である。」

 

と、まどかという個人が香久矢家から飛び出たような

独立した存在となるのです。

 

つまり、

“a” という文字を付け足すことの意味は、

まどかが「香久矢家の長女としての私」から

『香久矢まどかという1人の人間』へと

アイデンティティが大きく変わることを

意味していたのだと考えられます。

 

 

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それともう一つ思ったのは、

“a” という文字はアルファベットの始まりの文字である

ということです。

 

そのことから、

“a” という文字を付け足したということは、

まどかが「個人としての私」を生き始めたことも

意味しているのではないかと思いました。

 

 

 

このように、アームストロング船長の名言に

色々と考えてきました。

 

ですが、私は上記の言葉は

まだ少し変かなと思っています。

 

「まどかにとっては小さな一歩だが、

 香久矢家にとっては大きな飛躍である。」

 

という表現ですが、まどかが踏み出したその一歩が、

香久矢家の長い歴史と伝統からしたら実は大きな飛躍である、

という風に考えてもいいとは思います。

 

 

 

ですが、私としてはあえて当てはめる言葉を

逆にした表現の方がしっくりくるのではないかと思いました。

 

「香久矢家にとっては小さな一歩だが、

 まどかにとっては大きな飛躍である。」

 

香久矢家の長い歴史と伝統からしたら、

まどかの行動というのは小さな一歩に過ぎません。

 

ですが、まどか個人に当てはめてみれば、

今まで従順に従ってきたお父様に対して

真正面から反抗して自分の意志を示したのは

とても大きな飛躍であることは間違いありません。

 

だからこそ、私はこっちの表現の方がしっくりきました。

 

 

 

でも、ここで思ったのです。

 

「なぜ、当てはめる言葉を逆にした方がしっくり来るのか?」

と。

 

私が思ったのは、「まどかは月そのものだから」でした。

 

アームストロング船長は、

人が月に降り立つことを表した言葉です。

 

図式にすれば「人→月」という感じです。

 

ですが、まどかの成長というのは、

学校のみんなから期待されていた観星中の “月” が

本音の香久矢まどかという “個人” になろうと

決意したことです。

 

なので、図にすれば「月→人」という感じになるので、

言葉も逆に当てはめて考えるのが良いと思ったわけです。

 

 

 

そんなわけで、スタプリ第41話は、

アームストロング船長の名言を元に

まどかの成長が描かれた素晴らしい話だったと

思いました。

 

ただ、個人的にはまどかの成長を喜ばしく思う一方で、

まどかのお父様が香久矢家という家柄に苦悩していることが

どうしても気になっています。

 

「重たい歴史と伝統に縛られていた少女が

 自由を手に入れた!

 めでたし、めでたし!」

と、手放しに喜ぶのも間違いではないと思います。

 

ですが、過去のシリーズでラスボスも救済したことのある

プリキュアシリーズならば、その上の答えを

見せてくれるのではないかと期待しています。

 

 

 

私が期待するのは、

まどか自身が個人の自由を堪能した後に、

香久矢家のためにと動いてくれることです。

 

実際、それを示唆するかのような場面として、

トゥインクルイマジネーションに覚醒した後に

セレーネが放ったセレーネアローは、

香久矢家を象徴する父の姿をイメージして放たれたものでした。

 

であれば、香久矢家の素晴らしさというのも

まどかは理解していると思うので、

自分の家のためになる行動を選んでくれるのではないかな

と思うわけです。

 

そんな風に思うので、

ノットレイダーを倒して、

ひかるたちとの楽しい中学校生活を堪能して、

中学校を卒業した後にでも、

まどかはロンドンに留学するのではないかなと思っています。

 

むしろ、個人的には似たような境遇で

海外留学をキャンセルした

スマプリのれいかさんのことを思えば、

れいかさんと違った選択をする姿を

まどかさんで見せてほしいなと思っています。

 

(同じような物語を描くだけでは

 あまり意味がありませんのでね)

 

(余談ですが、れいかさんが海外留学をしなかったのが

 間違っていたとかいうつもりはありません。

 人生の正解を決めるのは自分自身なので、

 れいかさんが満足しているのならそれでいいのだと思います)

 

 

 

最後に

気がつけば、8,500文字を超える超大作になってしまいました。

 

読者の皆さんの気も知らずに

書きたい放題感想を書いてすみませんでした。

 

ただ、書いてみて気持ちがスッキリしましたし、

私自身が改めてプリキュアシリーズに惹かれているのは

人として生きることの思想や哲学であったり、

そうした考えのもとに人の成長を丁寧に描いているからだと

気がつくことができました。

 

なので、今後もできる限り、

プリキュアを見た感想を書き続けていけたらと思いますので、

私の感想を気に入ってくださった方がおりましたら

是非応援をよろしくお願いしますm(_ _)m