プリキュアを見てあれこれ思ったこと

プリキュア歴12年目のファンが、プリキュアの感想などをあれこれ書いていくブログです

スター☆トゥインクルプリキュア 第42話の感想 ―みんなの笑顔以上に大切なもの―

かえで(えれな母)

「毎日私や家族のために笑顔で頑張って…

 でも、あの笑顔はえれなの本当の笑顔じゃない…」

 

 

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こんにちは、MLです。

 

今回は、スター☆トゥインクルプリキュア

第42話感想の感想を書かせていただきます。

 

 

 

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スター☆トゥインクルプリキュア 第42話感想

『笑顔の迷い、えれなの迷い。』

脚本:広田光毅

絵コンテ:入好さとる

演出:岩井隆央

作画監督:赤田信人

美術:渡辺佳人 デビー・リ

 

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みんなの笑顔の笑顔以上に大切なもの

今回のスタプリでは、家族やみんなの笑顔のために

頑張ってきたえれなさんが、自分自身のことと向き合うお話でした。

 

感想の初っ端でこんなことを言うのもなんですが、

(ここはあえて批判を承知で申し上げると、)

はえれなさんのことはあまり好きではありませんでした。

 

いや、ハーフだからとか、そういう差別的な意識は全くありません。

 

(むしろ、色黒の金髪少女って王道で良くないですか??(笑))

 

 

 

ただ、えれなさんがこれまでずっと言い続けていた

「みんなの笑顔のために」という信念が

聖人君子すぎて、綺麗すぎて受け付けなかったのです。

 

なんというか、人間味がなかったんですよね。

 

(そういう意味では、まどかさんも見た目は

 聖人君子なんですけど、彼女は家のことで

 色々と迷いや悩みがあったので、

 人間味を感じていました)

 

“観星中の太陽” とは言っても、

からしたらえれなは春のポカポカした温かな太陽ではなく、

真夏の日差しと紫外線がキツイ太陽でした。

 

 

 

そんなわけで今回、初めてえれなさんに対して、

自分自身の笑顔や幸せについて問いを突きつけられたのは、

とても興味深く面白かったです。

 

 

 

 

 

「みんなの笑顔のために」

 

「みんなを幸せにしたい」

 

そのような思いを持つ人は、

人としてとても素晴らしいと思いますし、

尊敬に値すると思ってます。

 

実際、心の底から本気でそれを信じて、

体現されている方も世の中には普通に

いらっしゃいます。

 

 

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ですが、仮にそれが

自分の笑顔や幸せを犠牲にしているとしたら、

笑顔にしたい相手であるみんなはどう思うでしょうか?

 

きっと、相手側からしたら

「(みんなを笑顔にしたいと思ってる人が笑顔でないので)

 みんなが笑顔になっていないよね」

と思うわけですよね。

 

なので、ここで大事になってくるのは、

笑顔にしたい “みんな” の中に

自分を入れているかどうか、なんですよね。

 

 

 

みんなの笑顔と同じくらい、

あなたの笑顔も大切なんです。

 

いや、ある意味では、みんなの笑顔よりも

あなた自身の笑顔が大切なんです。

 

まずはそのことを自覚しないといけません。

 

 

 

なんと言いますか、

「みんなの笑顔のために」という人の中には、

「自分が笑顔になる=ワガママで自己中」

といったネガティブな意識がある人もいて、

それゆえに自分が笑顔になることへ

罪悪感を感じている方もいらっしゃるんですよね。

 

ぶっちゃけ、私もそんな人間でした。

 

 

 

けれども、自分の笑顔とみんなの笑顔は

必ずしもトレードオフな関係ではありませんし、

周りの人の幸せを思いつつ

自分が幸せになれる行動もできるので、

「自分が笑顔になる=ワガママで自己中」

と、過度に恐れる必要もないんです。

 

 

 

だから、えれなさんにもこの際、

本当の笑顔になってもらえるように

しっかり向き合ってもらいたいと思います!

 

(えれなさんの立場としては、

 これまでの生き方を全否定されてしまったので、

 相当辛い出来事なので、心中お察しします)

 

 

 

えれなさんが、えれなさん自身の笑顔を、

幸せを手に入れられるように。

 

 

 

一番上の子問題 〜全ての我が子を幸せにするためにできること〜

 

話は少し変わりますが、

今回えれなママ(天宮かえで)は、

ノットレイダーとなってしまった時に

「可愛い我が子が本当の笑顔を見せてくれない」

と心境を暴露していました。

 

これにえれなさんはショックを受けるわけですが、

この問題はえれなさん1人の問題であるだけでなく、

兄弟姉妹がいるご家庭ならば、どこにでもあっても

おかしくないような問題でもあります。

 

 

 

えれなさんは、弟や妹たちが大好きで、

自分よりも彼らのことを優先してしまいます。

 

親の立場からすれば、よくできた長女であり、

とても助かってしまうので、ついつい甘えたくなります。

(通訳で飛び回っているえれなママからしたら、

 大助かりなんです)

 

また、ご家庭によっては

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから

 しっかりしなさい!」

と、大人になることを強要させられる場面も

しばしば見受けられます。

 

 

 

ですが、こうした出来事で、一番上の子は

早い段階から「良い子ちゃん」という仮面を

意識・無意識に問わず被ってしまい、

自分のことを、ワガママを言い出せなくなってしまう、

という問題があるのです。

 

えれなさんの場合は、

「良い子ちゃん」だけでなく、

弟や妹たちに「母親」という仮面まで

被ってしまっています。

 

 

 

そして、これが

「本当は親に甘えたかった」

「本当はワガママを言いたかった」

といった心の大きなブレーキとして

無意識の中に存在してしまって、

その思いが現実に色々な問題を

引き起こしてしまうわけです。

 

 

 

この問題を解決するには、本来親が

「時には甘えてもいいし、ワガママを言っていいんだよ」

と言ってあげ、一番上の子が被ってしまった

「良い子ちゃん」の仮面を取ってあげることなんです。

 

時には、一番上の子だけが甘えられる日を

意識的に作ってあげることが大事なんです。

 

(行きたいところに連れてってあげたり、

 欲しいものをその場で買ってプレゼントしたり、

 やりたいことをやらせてあげたり、

 などが当てはまります)

 

 

 

ですが、今回のスタプリでは親の本心を不意に

知ってしまったことで、娘に原因があるかのような

状況になってしまったなと思うわけです。

 

本当は親が一緒になって解決しないといけない問題なので、

えれなさん1人に原因があるように見える

という意味ではとても残酷で残念な演出ではあります。

 

ですが、プリキュアは主人公の女の子たちの

心の成長の物語でもあるので、

この演出はえれなさんの試練として、

大きな成長を遂げるためのチャンスとして

温かい目で見ていければと思います。

 

 

 

最後に

ということで、今回の感想では

えれなさんと天宮家の親子関係について

見ていきました。

 

私がプリキュアという幼い女の子のアニメを

10年以上見続けている理由の一つに、

人間のこうした心理描写や問題提起がなされ、

それらを乗り越え成長していく姿が見られるから

なんですよね。

 

日本中、いや、世界中の親子で起こるであろう問題に、

スタプリは、えれなさんはどのような答えを出していくのか?

 

あぁ今から43話が待ち遠しい!!

 

(静岡旅行中なので、後日TVerでも見させていただきます)

 

 

 

 

 

 

 

P.S. 今週のプルユニ

ユニ

「ドーナツを食べない星の人たちだっているんじゃないの?」

 

プルンス

「スタードーナツの美味しさは全宇宙的でプルンス!

必ず通じるでプルンス!!

プルンスが伝えてみせるでプルンス!!!」

 

ユニ

「プルンス、プルンス、うるさいニャン!!」

 

 

 

プルユニいいよ、プルユニ…

 

プルンス大好き人間なので、

プルユニカップリングを推していますw