プリキュアを見てあれこれ思ったこと

プリキュア歴12年目のファンが、プリキュアの感想などをあれこれ書いていくブログです

スター☆トゥインクルプリキュア 第48話の感想 ―スター☆トゥインクルプリキュアの出した答え―

キュアスター

「消すわけないじゃん」

   

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こんにちは、キュアまさPです。

 

今回は、スター☆トゥインクルプリキュア

第48話の感想とそこからあれこれ

思い至ったことなどを書かせていただきます。

 

いやー、今回のスタプリですが、

本当に感動して、何度も何度も見直しました。

 

そんなわけで、感動が多かったので

ちょっと長めの文章となります。

 

あらかじめ、ご了承ください。

 

 

 

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スター☆トゥインクルプリキュア 第48話

『想いを重ねて!闇を照らす希望の星☆』

  

脚本:村山 功

演出:宮元宏彰

作画監督:松浦仁美 増田誠治

美術:大西 穣

 

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思いを重ねられず、守れなかった 

 

前回、へびついかい座のプリンセスに

特攻してしまったフワ。

 

そして、いなくなったフワに

絶望してしまったひかるたち。

 

へびつかい座のプリンセスによれば、

思いを重ねきれなかったから

儀式が不完全になったと言います。

 

考えてみれば、プリキュアたちの最大の技

スタートゥインクルイマジネーションを放つ際、

いつもフワは言います。

 

フワ

「みんなの思いを重ねるフワ!」

 

 

でも、ひかるたちとフワは思いを重ねられなかったんですよね。

 

そりゃそうだ。

 

今までみんなは「フワを守る!」と言って

戦ってきたのだから、フワを犠牲にすることは

できませんよね。

 

 

 

そして、へびつかい座のプリンセスは宇宙に闇を解き放ち、

全ての人々、全ての星々を飲み込みます。

 

ガルオウガ

「また、守れぬのか…?」

 

 

ガルオウガ様のこの一言はとても重たかった…。

 

彼の視点から見たら、大きな力の前には

自分たちはなすすべなく大切なものを奪われる

ということの連続。

 

辛い…。

 

 

 

いつも、全ての始まりはイマジネーションだった

 

闇の中、スターカラーペンダントの力で

唯一生き残ったひかるたち。

 

フワも、みんなも守れなかったと

絶望するひかるたち。

 

 

 

そんな中、トゥインクルブックに描かれた

フワ座を見て思い出します。

 

第1話を思い出せば、フワは元々

ひかるにとっては夢に出てきた妖精でした。

 

そして、夢というイマジネーションによって

フワ座が描かれたことで、フワと出会い、

色々な思い出を作ってきました。

 

 

 

全ての始まりは、イマジネーション。

 

イマジネーションという始まりがあって、

物事が現実化するのです。

 

それゆえに、ひかるはプリキュア

変身する時の歌を歌いだします。

 

そして、ララたちみんなも

ひかるに思いを重ねるように歌を歌い、

声を重ねていきます。

 

そして、“憧れの私” であるプリキュアへと変身します。

 

 

 

もう、この場面のね、ひかるの独唱がヤバかった。

 

希望を見出したひかるの歌声は、

優しく、とても安心感のある歌声でした。

 

それにつられるようにみんなが歌ってしまった

気持ちもわかります。

 

暗い闇の中でこそ、小さな希望という光は

より鮮明になるんですよね。

 

 

 

1人だけのイマジネーションは「つまんないじゃん!」

 

そして、へびつかい座のプリンセスとの

最後の戦いに臨みます。

 

へびつかい座のプリンセスは、

イマジネーションをプリンセスからの

借り物だと一蹴します。

 

でも、プリキュアたちは、

元はプリンセスのイマジネーションでも、

自分たちで考え、育てたイマジネーションは

今では自分たちのものだと主張します。

 

 

 

スタプリでのイマジネーションという言葉は、

本当に色々な意味が含まれていると思います。

 

一般的な想像力だけでなく、

感情であったり、自由意志であったり。

 

でも、へびつかい座のプリンセスを聞いていると、

へびつかい座のプリンセスこそ実は

想像力、イマジネーションが足りないように

感じるんですよね。

 

 

へびつかい座のプリンセス

「われの宇宙こそが美しい!

 われの宇宙こそが完全なのだ!!」

 

 

確かに、全ての宇宙を闇で飲み込み、

へびつかい座のプリンセスだけしか

存在しないのであれば、

世界の全てはへびつかい座のプリンセス1人で

完結するので、完全・完璧なのかもしれません。

 

ある意味では、理想の世界なのかもしれません。

 

 

  

でも、それに対するキュアスター

キュアミルキーの答えが秀逸で、

個人的には48話の最高の名言だと思いました。

 

 

キュアスター

「そんなの・・・

 つまんないじゃん!!

 

キュアミルキー

「そうルン。

 みんな、違うイマジネーションを持ってる。

 だから・・・

 だから宇宙は、楽しいルン!!

 

 

 

もう、なんというか、

 

最高だよね、この答え!!

 

 

 

なんで良いのかと言えば、

「あなたの考えは間違っている!」

という正義論を語っているのではなくて、

「楽しいかどうか」という視点で

語ってるからなんですよね。

 

 

 

世の中には多くの

「~しなければいけない」が溢れていて、

そして多くの正しい・間違っているという

視点で議論がなされていて。

 

もちろん、その考え方も “正しい” と思います。

 

けれども、人間の多くは

正しいことをしたいから動くのではなくて、

楽しいから動くんですよね。

 

だから、安易な正義論や道徳的な主張ではなくて、

純粋に「楽しいかどうか」で切り替えしていたのは

最高の答えだなと思いました。

 

 

 

スター☆トゥインクルプリキュアの出した答え

 

最終的に、闇に飲まれたはずの

人々のイマジネーションと思いを重ねた

スタートゥインクルイマジネーションにより、

宇宙中の闇は取り払われました。

 

ちなみに、思いを重ねる場面で

劇場版に出てきたユーマが

さりげなく登場しているのがまた、

にくい演出なんですよね。

 

うむ、泣けるわ…

 

 

 

スタートゥインクルイマジネーションを

放った後、全ての人々と星々が元に戻ります。

 

そして、ここからの場面で、

スター☆トゥインクルプリキュアという

作品が出した答え(メッセージ)でした。

 

大きく3つの答えが出てきたなと思います。

 

 

 

まず、自身が生き残ったことに疑問を覚えた

へびつかい座のプリンセスは問いただします。

 

 

へびつかい座のプリンセス

「なぜだ?

 なぜ、大いなる闇だけを消し、

 我を消さなかった?」

 

キュアスター

「消すわけないじゃん」

 

 

 

これが、スター☆トゥインクルプリキュアたちの

出した答えです。

 

自分と異なる価値観を持つ相手がいたとしても、

相手を消し去るのではなくて分かり合おうとすること。 

 

そうすることが楽しいことであり、

「キラやば」なことなんですよね。

  

 

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もちろん、現実世界で全ての人と分かり合い、

仲良くなるということは不可能なのかもしれません。

 

でも、それでも、色々な人々と

分かり合おうとすることを掲げて生きることは、

楽しさに繋がると思うんですよね。

 

少なくとも、私はやっぱり、できるならば

どんな人々とでも分かり合いたいと思ってます。

 

(もちろん、性格的に受け入れられない人たちも

 一定数いると分かった上で、ですが)

 

 

 

それともう一つ、大事な問いかけがありました。

 

おうし座のプリンセス

「彼女たちのイマジネーションは、

 我々の想像をはるかに超えて育ちました。

 へびつかい座のプリンセス、

 わたしたちと共に、

 彼女たちを見守りませんか?」

 

へびつかい座のプリンセス

「いまさら戻れぬ。

 プリキュア、では見せてみろ。

 キラやば・・・な世界とやらを。

 もしその世界が誤っていれば、

 我は再び現れよう」

 

 

 

今まで分かり合おうとせずに、

排除しようとしてきた相手である

へびつかい座のプリンセスと分かり合おうとした

12星座のプリンセスたちもまた、

プリキュアたちのイマジネーションによって

成長したんだなと感じました。

 

それと同時に、過去の自分の行いや感情を

否定することはできないと、その申し出を拒否する

へびつかい座のプリンセスもまた良いなと思いました。

 

この場面で、へびつかい座のプリンセスが

急に心変わりをして12星座のプリンセスたちと

ともにするというのもまた違和感でしたのでね。

 

むしろ、今でも考えが変わらない

へびつかい座のプリンセスこそ、

プリキュアたちが「消すわけないじゃん」

といった相手なので、良かったなと思います。

 

 

 

前述したように、

人と分かり合おうとするのは大事です、

 

しかし、人と分かり合えなかったとしても、

相手の存在や考えを認めることというのも

また大事なことなんだなと思います。

 

相手の存在を無きものにするとか、

相手の考えを否定して潰すこととか、

それでは第二、第三のノットレイダーが

生まれるだけで、その負の連鎖は

終わりませんからね。

 

 

 

最後に出した答えは、

へびつかい座のプリンセスが去ろうとした時の

ノットレイダーの対応でした。

 

へびつかい座のプリンセス

「すぐに力を失うが好きに使え。

 我を追い、恨みを晴らすもよかろう」

 

 

へびつかい座のプリンセスから

闇の腕輪を託されたガルオウガ様。

 

しかし、彼はその腕輪の力を

自分たちの復讐のために使わず、

プリキュアたちの地球への帰還のために

使いました。

 

復讐をしない選択。

 

復讐の連鎖を断ち切る選択。

 

それこそが、強さだなと思いました。

 

その道を選んでくれてありがとう、

ノットレイダー。

 

 

 

別れはいつも、突然に

 

最後にフワを戻すために、

ひかるたちはスターカラーペンダントに宿る

イマジネーションの力を使いました。

 

フワはユニコーンの姿から

以前の妖精の姿として戻りました。

 

ただ、残念ながら記憶が内容に見えました。

 

でも、その際に言ったララのAIの言葉が

キラやばでした・・・。

 

 

ララのAI

「忘れるはずがありません」

 

 

 

なんて、重たいんだ。

 

なんて重みのある言葉なんだ…!! 

 

 

 

ララのAIは、第30話で惑星サマーンに行った時に、

母体であるマザーAIがアイワーン様に乗っ取られる

という事件が起こりました。

 

しかし、マザーAIを直す際に、

ララのAIがララ達と一緒に過ごしてきた

記憶がなくなるという話でした。

 

幸いにも、ララのAIの記憶は無事だったので、

こうして生き残っているわけですが、

そうした過去があったからこその

重みがありました。

 

 

 

そうしたララのAIの言葉のおかげか、

フワも「ひかる…?」と言います。

 

泣けました。

 

 

 

そして、別れは突然やってきました。

 

フワは、スターパレスが必要ということで

残ることに。

 

プルンスもフワの面倒を見るために残ることに。

 

(この時の「プルンスに任せるでプルンス」

 ほど信頼感と安心感のある言葉はありません)

 

ユニも、夢であった惑星レインボーを戻すために、

残ることに。

 

そして最後に、ララも惑星サマーンに

帰る選択をしました。

 

 

 

とうとう、スターカラーペンダントの力が尽き、

ララの別れの言葉も聞き取れなくなってしまいました。

 

でも、この時の

 

ララ

「ひ…かる…。

 あり…がと…」

 

 

 

 の言葉は、もう駄目でした。

 

涙腺崩壊です。

 

 

 

だって、ララが

サマーン語ではなくて、

日本語で話したんですよ?

 

サマーン語って、「ル」と「ン」しか

発音できないような言語なんですよ??

 

そんな、他の48音の声の出し方も

分からなかったようなララが

人知れずに頑張って練習してたんですよ???

 

 

 

ララ―――――ッ!!!(T_T)

 

 

 

ララ―――――ッ!!!(T_T)

 

 

 

ララ―――――ッ!!!(T_T)

 

 

 

 

 

 

 

最後の別れは、

「ありがとう」と「またね」でした。

 

 

 

最後に

 

今回のスター☆トゥインクルプリキュアの感想は以上です。

 

もうね、今回は最初からずっとヤバかった。

 

ヤバかったとしか言いようがないぐらい

ヤバかった(笑)

 

いや、ヤバかったではない。

 

 

キラやばだった!!

 

 

 

前回のブログの「最後に」で、

 

宇宙のみんなが幸せになれるような、

プリキュアも、ノットレイダーも、星空連合も、

スタープリンセスも、そして、

へびつかい座のプリンセスも

幸せになれるような未来がやってきてほしいです。

スター☆トゥインクルプリキュア 第47話の感想・着想・随筆 ―生命にイマジネーションを与えるということ― - Multicolor Lifestyle

 

 

 

と書きました。

 

今回の話だけでは、

へびつかい座が幸せになったかどうかは

定かではありませんが、宇宙のみんなが

キラやばな世界を作っていけば、

彼女もまた幸せになれるんだろうなと思いました。

 

 

 

さて、次回がとうとうスタプリの最終話となります。

 

次回予告を見る限りでは、

スタプリの最終回は大人にならずとも

ひかるたちとララたちは再会できそうな感じがしますね。

 

ハッピーエンドを楽しみにしています。