プリキュアを見てあれこれ思ったこと

プリキュア歴12年目のファンが、プリキュアの感想などをあれこれ書いていくブログです

スター☆トゥインクルプリキュア 第47話の感想 ―生命にイマジネーションを与えるということ―

プリンセスたち

「見てみたいのです。

 この宇宙に生きる者たちが、

 イマジネーション、

 想像力を巡らして作る世界を」

 

 

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こんにちは、キュアまさPです。

 

今回は、スター☆トゥインクルプリキュア

第47話の感想とそこからあれこれ

思い至ったことなどを書かせていただきます。

 

 

 

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スター☆トゥインクルプリキュア 第47話

『フワを救え!消えゆく宇宙と大いなる闇!』

  

脚本:村山 功

絵コンテ:村上貴之

演出:関 暁子

作画監督:池内直子 森 亜弥子

美術:齋藤 優

 

 

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因縁の相手との和解 

 

フワとスタープリンセスたちが連れ去られ、

それを追いかけに行くプリキュアたち。

 

この際、プリキュアたちがそれぞれ、

ノットレイダー側の因縁の相手と

会話するシーンはとても印象的でしたね。

 

 

 

ひかるとララがカッパードに

おにぎりの差し入れをしに行く場面。

 

カッパード

「グイグイ来るな!いらぬ!

 そのような得体の知れぬ物体は!」

 

ララ

「決めつけはなしルン!」

 

 

ララの口から「決めつけはなしルン!」の

台詞が出てくるだけでも感動なのに、

それをカッパードに対して言うなんて…!!

 

そして、おにぎりを食べて認めることで、

異星人と分かり合うカッパード。

 

 

最高やな!!

 

 

 

 

 

続いてのえれなさんとテンジョウの場面。

 

テンジョウ

「聞いたわ。あなたたちが

 みんなの暴走を止めてくれたって。

 コマちゃんたちも救ってくれた。

 礼を言うわ」

 

えれな

「そんな、お礼だなんて」

 

テンジョウ

「ありがとう」

 

 

テンジョウが「ありがとう」と

お礼を言う際に微笑んでいたの、

 

最高かよ!!(笑)

 

 

いやー、とうとうえれなさんが

テンジョウさんを笑顔にできて。

 

テンジョウさんにとっての笑顔は

コマちゃんことノットレイたち仲間と

過ごすことだったとはね。

 

ノットレイダーたちは大切なものを

奪われた者同士の集まりでしたが、

そこでできた絆は彼らにとっては

かけがえのないものだったんだなと。

 

そして、それらを守ってもらえたことに

お礼と笑顔で返すテンジョウさん。

 

素敵だわ!!

 

 

 

続いては、ユニとアイワーンの場面。

 

ユニ

「ったく、派手に改造してくれたわね。

 本当、センスないニャン」

 
アイワーン

「うるさいっつーの!

 めちゃくちゃ癖がある宇宙船だっつーの!」


ユニ

「コツがいるニャン」

 

 

 

ツンデレアイワーン様、キターーーッ!!

 

 

ツンデレアイワーン様、

最高ーーーっ!!!(笑)

 

 

 

ツンデレ同士のユニとアイワーン様。

前回でも和解しましたが、

今回はさらに以前のバケニャーンとアイワーン様の

ような関係を見せてくれたことが

嬉しくて嬉しくて…。

 

泣けます、本当に。

 

 

 

最後は、まどかさんとガルオウガ様。

 

ガルオウガ

「なぜ受け入れる?

 我々の仕打ち、そう簡単に忘れられるものではない」


まどか

「皆さんが、心の底から受け入れているのか、

 わたくしには分かりません」

 

まどか

「でも、わたくしは、ただ、前を向いて歩いていきたいです」 

 

 

この2人は、今までの3組ほどの

熱いドラマがあったわけではないのですが、

それぞれが “人の上に立つ者” であるので、

このやりとりも大変味わいがありました。

 

それになにより、まどかさんの

「わたくしは、ただ、前を向いて歩いていきたいです」 

は、まどかさんの成長を真っ直ぐに表した

言葉なのでいいなと感じました。

 

 

 

以上のように、ノットレイダーとは

首領以外和解できました。

 

 47話まで長かったけど、本当に良かった。

 

プリキュアシリーズでは、

今回のように敵と分かり合い、和解する、

というのを長年描き続けてきていますが、

何度見ても良いものですね。

 

うむ、本当に良かった。

 

「良かった」と「最高」しか言ってませんね、自分(笑)

 

 

 

大切なものを守りに行く漢たち

 

いよいよ、ノットレイダーの星に

到着するという時の出撃シーンが

個人的には最高にカッコよかったです。

 

テンジョウ

「行くよ、コマちゃんたち!」

 

ノットレイA

「行くぜ!」

 

ノットレイBC

「「おう!」」

 

ノットレイたち

「「「ノットレイ!!」」」

 

 

今まで、プリキュアに襲いかかる

ただの一般兵としてしか見れなかった

ノットレイたち。

 

ですが、プリキュアたちと和解した今、

ノットレイたちが戦う理由は

「自分たちが住む大切な宇宙を守るため」

に変わりました。

 

そして、大切なものを守るために戦う

ノットレイたちは、もはや “漢たち” に

しか見えませんでした。

 

 

 

…てか、

 

ノットレイのマスクをかぶる前の

ノットレイたちの声、

かっこよくないですか??(笑)

 

 

 

もう、私の中で彼らはただのヤラレ役ではなく、

立派なヒーローです。

 

宇宙戦隊ノットレイです(笑)

 

宇宙平和のために、頑張れ、ノットレイ!!

 

 

 

生命にイマジネーションを与えるということ

 

ノットレイダーの星に付き、

プリキュア、ノットレイダー、星空連合の

共闘が始まります。

 

そして、何より熱いのは、

ノットレイダーたちによる

「ここは俺たちに任せて先へ行け!」

展開でした。

 

いやー、王道なのに、ホンマに熱い!!

 

 

 

そして、たどり着いたスターパレスの中枢で、

再びへびつかい座のプリンセスと対峙します。

 

そして、その際に衝撃的な事実が明かされます。

 

へびつかい座のプリンセス

トゥインクルイマジネーションが

 わたしたちの力だと?

 何も知らされていないようだな。

 教えてやろう。

 この宇宙のいのち、すべてに宿るイマジネーション。

 その力は、プリンセスから分け与えられたのだよ」

 

 

全宇宙の人々に宿るイマジネーションは、

創造神たるスタープリンセスたちによって

与えられたものでした。

 

 

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そして、イマジネーションを与えるかどうかを

議論の際に、12星座のプリンセスたちと

へびつかい座のプリンセスとで対立してしまったのです。

 

 

へびつかい座のプリンセス

「イマジネーションを与えるだと?」

 

プリンセスたち

「ええ、生まれてくる命に。

 我らの力、イマジネーションの力を」

 

へびつかい座のプリンセス

「何ゆえに?」

 

プリンセスたち

「見てみたいのです。

 この宇宙に生きる者たちが、

 イマジネーション、

 想像力を巡らして作る世界を」

 

へびつかい座のプリンセス

「与えたイマジネーションが歪めばどうする?

 宇宙の秩序がなくなるぞ!」

 

プリンセスたち

「歪みは、人々のイマジネーションが

 正してくれるでしょう」

 

おうし座のプリンセス

「歪んだイマジネーションをただす、

 前へと戻すべく浄化する

 プリ、キュアの力が」

 

 

 

かつてのプリンセスたちの会話を見ると、

へびつかい座のプリンセスが悪だとは、

到底言えません。

 

確かに、イマジネーション=自由意志が

悪い方向に動けば(歪めば)、

争いが起きて、怒り、憎しみ、悲しみなどが

宇宙に広がるでしょう。

 

宇宙を争いのないものにするためには、

怒りや憎しみ、悲しみなどをなくすためには、

そもそもイマジネーションを分け与えなければ

良いという考えは一理あります。

 

へびつかい座のプリンセスも、

宇宙のことを考えて意見していたのです。

 

 

 

ですが、他のプリンセスが望んだように、

生き物たちがただ生きているだけではなく、

イマジネーションを持つことで、

愛情や優しさ、楽しさなどで満ちて、

宇宙がより豊かになることも考えられます。

 

そして、万が一イマジネーションが

歪んだ時の対策として、プリキュアという

存在も用意しておくのです。

 

 

 

へびつかい座のプリンセスのような

保守的な考え方も悪くはありませんが、

やはり自由意志を持つ人間としては、

12星座のプリンセスの主張に賛同したい

ところではありました。

 

神々であるスタープリンセスにしか

持っていなかったイマジネーション(自由意志)。

 

ですが、イマジネーションを持つからこそ、

イマジネーションの良さを知っており、

それを宇宙中の生命に体感してもらいたい。

 

そんな思いに私は結構共感してしまいました。

 

 

 

「宇宙のために」犠牲になることは正しいのか 

 

宇宙中に住まう生命たちに

イマジネーションを与えたことで、

豊かになった一方で、

へびつかい座のプリンセスが懸念していた

イマジネーションの歪みも起こりました。

 

そして、それらを見たへびつかい座のプリンセスは

宇宙を消し去るという思考に走ってしまいました。

 

 

 

しかし、このへびつかい座のプリンセスの

イマジネーション自体も歪んでしまったと見れば、

12星座のプリンセスたちからすれば

プリキュアによって修正されるべき

存在となっていたのでしょう。

 

これは、とても悲しいことです。

 

 

 

そして、イマジネーションの歪みを直す存在として、

スタープリンセスたちはフワを生み出したのです。

 

ですが、フワもまたスタープリンセスたちの

力を宿した存在であったからこそ、

イマジネーション(自由意志)を持ってしまったのです。

 

 

 

おそらく、スタープリンセスはフワに

イマジネーションを宿すつもりはなかったと思います。

 

ですが、自分たちの力を分け与えたことで、

必然的にイマジネーションが宿ってしまった。

 

だからこそ、フワの運命を考えた時に、

プリキュアたちに真実を話せなかったのだと思います。

 

そして何より、スタープリンセスは

「宇宙のために」という大義があったからこそ、

フワの犠牲を強いたのだと思います。

 

 

 

結局、イマジネーションを持つフワと

沢山の時間を過ごしてきたプリキュアたちは、

「フワを守る!」と言ってプリキュアに目覚めた

ひかるたちは、フワを犠牲にして

宇宙を守るという選択はできなかったのです。

 

 

 

でも、一方で、今まで

「みんなを守る」と戦い続けてきた

プリキュアの姿を見てきたフワは、

「今度は自分の番だ」と言わんばかりに、

宇宙の平和のためにへびつかい座のプリンセスに

スタートゥインクルイマジネーションで

特攻してしまいました。

 

 

 

この姿を見て思い出したのが、

プリキュアシリーズの初代である

ふたりはプリキュアのエンディング曲でした。

 

 

地球のため みんなのため

それもいいけど忘れちゃいけないこと

あるんじゃない?!の!

 

ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! 

(作詞:青木久美子 作曲:佐藤直紀 歌:五條真由美)より

 

 

 

正義のヒーローはみんなのために動く。

 

でも、そのみんなに、フワという存在が

含まれていないのは悲しいことです。

 

犠牲の精神は一見すれば素晴らしいのですが、

残された者の悲しみは、はかりしれません。

 

イマジネーション(自由意志)を持つ者を

犠牲にしてはいけないのです。

 

 

 

フワ、マジで

死なないでくれーーーっ!!!

 

 

 

最後に

 

ということで、今回のスター☆トゥインクルプリキュアの感想は以上です。

 

フワが犠牲になったまま終わるとは到底思えませんし、

その上でへびつかい座のプリンセスを討伐する、

あるいは救済するというのも全く思えません。

 

結末がどうなるか、全く読めないスタプリ。

 

残るはあと2話。

 

 

宇宙のみんなが幸せになれるような、

プリキュアも、ノットレイダーも、星空連合も、

スタープリンセスも、そして、

へびつかい座のプリンセスも

幸せになれるような未来がやってきてほしいです。

 

 

 

プリキュアは絶対に、諦めない!!

 

視聴者の私も、諦めない!!(笑)